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日米雑誌とPodcast 3行まとめ

Economist Jul 27th 2013 / 復讐の時 (Japan’s upper-house election / Redemption)

今週のエコノミストはBRICS諸国の停滞について。日本の参議院議員選挙については2週間ほど前から記事がのるなど、注目度は高かった。内容については現在の日本の問題点を浅く広く取り上げているが、その中でも憲法改正部分について「イギリスの」「リバタリアニズムの」「Economist誌」がどの条項に着目したか、気になったのでまとめてみた。

以下3行まとめ:
今回の参議院議員選挙の結果を受けて、自民党と公明党あわせて、242の議席のうち結果的に132の安定多数をしめ、また、みんなの党、日本維新の会の両党を合わせて、衆議院・参議院共に憲法改正を発議できる2/3の多数をしめた。
安倍首相はこの選挙までは比較的穏当な発言に終始し、期待された第三の矢でも大きな構造改革を示すことはなかったが、選挙結果が有利な結果になったにも関わらず、より積極的な構造改革を推し進めるには、党内のTPPに対する反対勢力を抑えこむ必要がある。
また、安倍首相の悲願である憲法改正については以下の条項の改正を目指しており、これについては公明党が消極的な立場を示しているが、朝日新聞の調査によれば参議院議員の3/4が賛成している:
・国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄(第九条)という文言の削除及び集団的自衛権の明示化
・天皇を象徴から元首へ変更(第一条)
・家族の助け合いを重視(第二十四条)

感想:
これはうがった見方かもしれないが、このRedemptionというタイトルは、アメリカのRockstar社のゲーム、「Red Dead Redemption(赤い死体の復讐)」から採ったのでは?と思う。Economistは映画や小説、歌のタイトルの駄洒落をタイトルにすることが多い。が、恐らく流石に穏当さにかける、という結論でRedemptionというのだけが残ったように思う。


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