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日米雑誌とPodcast 3行まとめ

哲学・思想

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 Introduction

ダイエットや資産管理や禁煙など、続けたいのに続けられない習慣、止めたいのに止められない習慣にはそれぞれ、理由があり、心理学的なアプローチを採ることで、それらの挫折を緩和することができる。 この本は10章からなり、それぞれの章が1つの戦略を科学…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第9章 この章は読まないで

アメリカ人が太る最大の理由の、実は「ダイエット」を繰り返すことに寄る体重の増減の結果の血圧の増減や免疫力の低下にあるという皮肉な研究結果があるが、これは、人間は「何かをしてはダメだ」「何かを考えてはダメだ」と自分の思考に制限をかけると、か…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第8章 感染した!

人間は意志力の発露において、他人の影響を非常に受けやすく、「人がやっている良いことことを自分も真似してみよう」と思うこともあれば、「人がやっているから自分もやっていい」と思うこともあり、更には反対に「ろくでなしの仲間には入りたくないから(…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第7章 将来を売りとばす

ハーバード大学の生徒とチンパンジーとのどちらが、現在のお菓子を我慢し少し後に倍もらう、という我慢比べの対照実験で、ハーバード大学の学生が負けたことでもわかるように人類は、唯一このような状況において、「将来の報酬の価値を低く」見て、現在与え…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第6章 どうにでもなれ

人間はストレスを感じると、脳が精神を安定させようとし報奨系に命令を下してドーパミンを生成し、酒やギャンブルや過食と言った行為へと導くが、これらは実際には実際にはの開放には役に立たず、本当にストレス発散に役立つようなセロトニンやガンマアミノ…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第5章 脳が大きなウソをつく

ラットを使った実験で、オールズとミルナーという研究者がラットが、脳の一部の部分への電気刺激も厭わず、逆にそれを求めるようになることから、その脳の位置を「快感センサー」と呼んだが、実際にはそこは「報奨」それ自体を得た結果の満足感を生み出す位…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第4章 罪のライセンス

人間はいったん意見を表明したら、その後もその意見にしたがって行動するものと思われていたが、実際にはそんなことはなく、例えば「女性に対して公平な回答を一旦した人」はその後の質問で、「女性に対してやや差別的な回答をしても気が咎めない」という回…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第3章 疲れていると抵抗できない

2章までで見てきた意志力は、筋肉に似ている部分があり、まずそれは筋肉のように疲労するし、また筋肉のように、例えば小さい意志力を発揮するような課題を自分に課すことで、鍛えることができる。 その際には、まず「望む力(長期的な目標)」を明確にする…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第2章 意志力の本能

人間は太古、例えばサーベルタイガーに突然出くわした時に、自分の能力を全て発揮して「闘争・逃走」できるため体中のリソースを全て、集中させるという機能を培ってきており、それと近しい機能が、例えば「脂肪たっぷりのチーズケーキ」が目に入った時に、…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 第1章 やる力、やらない力、望む力

意志力の問題に関する人間の脳は働きは、本能を司る部分と、その本能をコントロールする前頭前皮質(やる力を左脳が、やらない力を右脳が、望む力が中央の少し下)が時に相克しながら、時には協力しながら作用する。食事に関する決断だけでも1日平均227回と…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 大和書房

著者概略: ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号を取得後、同大学で心理学を教える。「フォーブス」の「人々を最もインスパイアする女性20人」に選ばれる。スタンフォードの自分を変える教室作者: ケリー・マ…

ケリー・マクゴニガル スタンフォードの自分を変える教室 感想

基本的に自分は、あまり自己啓発本というものを熱心に読むタイプではない。 読書自体を趣味として考えているので、あまり「目的」がはっきりした状態で本を読み始めることより、なんかぼんやりとタイトルとか著者とかがピンとくる本を読むことが好きだ。だか…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 感想

マイケル・サンデルについて、一点どうしてももどかしく感じることは、日本では「ハーバード白熱教室」の印象が強く、あたかも彼がディベートを専門にした先生的な印象が強いことだ。あの、内田樹氏でさえ意図的である可能性もあるが、この点において辺境ラ…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 早川書房

著者概略:1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。本著は、日本で大ベストセラーになった『これからの「正義」の話をしよう』の次回作として注目を集めた。それをお金で買いますか――市場主義の限界作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 5章

行き過ぎた広告業界の進出は、例えばイギリス人の作家にカルチェを一定以上登場させることを依頼したりと、プロダクトプレイスメンツと呼ばれる今までは考えられない広告形態を生み出した。 その中にはミネソタ大学に、スカイシートと呼ばれるVIP専用の屋根…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 4章

アメリカではバイアティカルや、ライフセトルメントと言う名称で、重症患者や高齢者の生命保険を買取り、対象の被保険者が一定期間より前に死亡すると、投資家が儲かるという金融商品や、従業員に対して雇用企業が自分を受取人として生命保険に加入する権利…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 3章

売血や、スイスであった核燃料廃棄物の処理場の問題、イスラエルでの募金集めの高校生の問題(ただし、インセンティブを与える場合に限ってはインセンティブが高いほうが、成果はあがった)を扱って、市場(及び金銭的インセンティブ)が介入することに、本…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 2章

禁煙やダイエットいったことにインセンティブを提供して、将来的な医療費の低減を目指すこと(全員が得するように見える)や、子どもの数を制限するために、低所得者に対して避妊に対するインセンティブを提供することは、元の目的が持つ規範を歪めることにな…

マイケルサンデル それをお金で買いますか 市場主義の限界 1章

市場主義が行きすぎて昔は市場が入りこんでいなかった場所にまで入り込んできている。 例えば、空港の手荷物検査や公聴会やコンサートの待ち行列の並ぶ時間を短縮し先頭に並ぶ権利が売買され始めている。 時にこれらへの市場主義の導入は全体の利益を最大化…