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日米雑誌とPodcast 3行まとめ

2013-01-01から1年間の記事一覧

Tech News Today / 826 The Promised Fridge / 長いパスワードは意味がない?

今日はFacebookとBlackberry、調子が対照的な2つの会社の新サービスについて以下3行まとめ: Blackberryは自社のメッセージングサービスを子会社に売却して切り離すことを真剣に検討しているという噂をWall Street Journalが報じた。 WhatappやLine、kakaoな…

Tech News Today / 825 The truth about Marissa Mayer / 肉食系CEOスティーブ・バルマーの去就と草食系CEOマリッサ・メイヤーの秘密

今日はスティーブ・バルマーとマリッサ・メイヤー、対照的な2人のCEOについて以下3行まとめ: Appleが9月発表が期待されているiPhone 5のCPUについて、既存の32bitのものよりも31%高速な64bitのCPUを用意しているという記事を、Clayton Morrisが関係者筋の話…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 11章 まとめ

インターネットの発展は新しいアルゴリズムの発展・進化を促したが、ラップトップコンピュータは、それ自体の発達を除いて、新しいコンピュータ科学の理論を生み出す土壌にはならなかったことからもわかるように、今後のコンピュータ科学に、まだ新しいアル…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 10章 決定不能性とは何か

現在のソフトウェアは20年くらいまえのソフトウェアとくらべて、クラッシュすること自体は減っており、これは自動テストツール等の発達に依る部分が大きいが、果たして完全なクラッシュ検出プログラムというものを作ることは可能であろうか? 上記の質問に…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 9章 デジタル圧縮

デジタルなものはコピー可能であるが、正規のソフトウェアに必要とされるような、署名はコピー不能であるべきだ。 この矛盾を解決するために、4章で説明された巨大素数による共通鍵暗号というトリックを使用している。 しかしこのトリックを保証するためには…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 8章 データベース

様々なシステムでの基盤として使用されるデータベースについては、今まで見てきたような冗長性の排除という概念と一旦保存したデータについての整合性を保持するという目的からの一貫性の追求という2つの概念が根幹をなす。 冗長性の排除をするために、Codd…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 7章 データ圧縮

5章で見てきた誤り訂正符号が、冗長性を適切に付与する、ということがテーマだったのに対し、データ圧縮ではいかにして冗長性を取り除くかというのが、テーマになる。データ圧縮の方法はデータロスの有無で大別でき: ・データロスなし 繰り返し箇所を、繰り…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 6章 パターン認識

機械が得意なことを対象としていた今までの章と異なり、この章ではコンピュータが苦手な文字認識や顔認識といった、パターン認識について説明する。 主に3つのアルゴリズムを説明しており: 多次元の数値化を行い、既に分類されているサンプル値を分布させ、…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 5章 誤り訂正符号

コンピュータのもっとも基本的な3つの機能、計算、保存と伝送の後者2つに関わるデータの信頼性の向上については、ベル研のシャノンやハフマンに始まり様々な科学者が貢献してきた。 この章では: ・同じデータを複数回送り、平均を取る「反復トリック」 ・数…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 4章 公開鍵暗号

インターネットの様な、経路の安全性が確保できない伝送路で秘密の鍵を交換する方法として、公開鍵暗号というアルゴリズムで、何種類かの変種が、ディフィー=ヘルマン法やRSAといった形で考案されてきた。 これは、秘密通信を行う2人同士が、それぞれが持っ…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 3章 ページランク

グーグルがaltavistaの検索エンジンから遅れること3年、サーゲイブリンとラリーペイジが立ち上げたグーグルでは、そのページの持つ価値をハイパーリンクに着目して計量化するという手法を実装した。 あるページがどれだけリンクされているかを判断基準とする…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 2章 検索エンジンのインデックス

Altavistaが初めて実装した検索エンジンはマッチングという考えを導入して、 単純に世界中のページに対して、有無を調べると膨大な時間がかかる単語の検索を、 予め全ページのインデックスを作成しておくことによって実現した。 また、位置情報(ある単語の…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 1章 イントロダクション

実際の定義は10章に譲るとして、まず本書ではアルゴリズムについては、コンピューターに特定の問題を解決させる上での「非常に正確なレシピ」と定義する。 この本では中でも偉大なアルゴリズムを9つ取り上げようと思うが、まず偉大さの基準として「巧妙なト…

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム 日経BP社

著者概略: 英ディッキンソン大学のコンピュータ・サイエンス教授。オックスフォード大学の博士(コンピュータ・ビジョン)取得。ヒューレット・パッカードとマイクロソフトの研究所に勤務の後、現職 発売日:2012年7月23日世界でもっとも強力な9のアルゴリ…

Economist Aug 3rd 2013 / 消費税とアベノミクス ( Taxonomics / Japan’s consumption tax)

今週のエコノミストは石油の消費量は今後下がっていき、石油自体が過去のエネルギーになる、という特集。まだ詳しく読んでいないが、原子力発電がどのように扱われているか興味深い。 日本についての記事は、消費税増税についてと宮崎駿の映画についての記事…

Tech News Today / 811 Mattricknadoed /Amazonがワシントンポスト紙を買ってモネを売る

今日はAmazonから2つの大きなニュース。以下3行まとめ: AmazonのJeff Bezosが個人で$2億5000万ドルを調達し、ワシントン・ポスト社からワシントン・ポスト紙を買収することを発表した。 Amazonとワシントン・ポスト紙で、コンテンツのシナジー効果のような…

Economist Aug 3rd 2013 / 宮崎駿の新作・「風立ちぬ」評論 (Above the fray / Hayao Miyazaki's latest film)

今週のエコノミストは石油の消費量は今後下がっていき、石油自体が過去のエネルギーになる、という特集。まだ詳しく読んでいないが、原子力発電がどのように扱われているか興味深い。 日本についての記事は、この宮崎駿の「風立ちぬ」についてと、消費税増税…

カズオ・イシグロ 日の名残り

あらすじ: 品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは短い旅に出た。イギリスの美しい田舎の風景の中で、彼の頭には様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン家での執事としての達成と挫折、女中頭のケントンへの淡い思い。過ぎ去りし思い出…

Economist Jul 27th 2013 / 復讐の時 (Japan’s upper-house election / Redemption)

今週のエコノミストはBRICS諸国の停滞について。日本の参議院議員選挙については2週間ほど前から記事がのるなど、注目度は高かった。内容については現在の日本の問題点を浅く広く取り上げているが、その中でも憲法改正部分について「イギリスの」「リバタリ…

Tech News Today / 802 $35 TV from Google / AppleとGoogleの明暗

Appleが新製品を出せずに伸び悩んでいるのとは対照的に、Googleからは画期的な製品が登場した。以下3行まとめ: Googleから2つの新製品の発表があり、1つは元々噂があったNexus 7ともう1つが、ChromecastというUSBメモリ型のストリーミング受信機(Apple TV…

Economist Jul 20th 2013 / 参議院選挙の趨勢(Man with plan / Elections in Japan)

今週のエコノミストは先進国で犯罪率が減っているという事実に着目した特集。日本の参議院選挙については2週続けて記事があり、Economistとしても注目度が高いことをあらわしている。以下3行まとめ: 6年前の参議院選挙で民主党に敗北を期し、辞職することに…

伊藤洋一のRound Up World Now! / 2013年7月19日 ITスペシャル  747回

今週のRound Up World Now!は、恒例の湯川抗さんを招いてのITスペシャル。ソーシャルやITの未来について語る。以下、3行まとめ: FacebookやTwitter以降のソーシャルの未来はどうなるか?(伊藤) 実名で意見を述べる人がインターネット空間に増えてきたこと…

西内 啓 統計学が最強の学問である 感想

この本は、バズワードになっている「ビッグ・データ」について、HowよりもWhyとWhenについてこだわって書かれた本である。まず数式を用いた説明はほとんどない。「カイ二乗検定」ですら用語の説明と、どういった時に使用するのかという基準のみにページが割…

西内 啓 統計学が最強の学問である 終章 巨人の肩に立つ方法

統計学の特長の一つとして、過去の研究結果を「系統的レビュー」という「複数の研究をまとめて結局のところ何が言えるのかについて述べる」という形で利用する方法が採用できることにあり、これにはほとんど主観が含まれなず、「現時点での最善の答え」とい…

西内 啓 統計学が最強の学問である 第5章 ランダム化できなかったらどうするか?

統計結果を利用して何らかの分析を行いたい際に強力な力を発揮する「ランダム化」という手法が使えない際でも、いくつかの方法を用いれば、ランダム化と同じような効果を得ることができ、この章ではそれらの方法について説明する。 一つは「ケースコントロー…

西内 啓 統計学が最強の学問である 第4章 「ランダム化」という最強の武器

統計学の大きな武器の一つとして、対象の一部をランダムにピックアップした2つのグループに分け、そのグループに対して分析を行いたい「変化」を加え、その結果でグループ間で有意な差が出るかをみることで、その変化と結果の因果関係の有無を確認するという…

西内 啓 統計学が最強の学問である 第3章 誤差と因果関係が統計学のキモである

データをビジネスに使うためには、 ・何かの要因が変化すれば利益は向上するのか? ・そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか? ・変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか? という3つの問いに答える必要があり、例えば「顧…

西内 啓 統計学が最強の学問である 第2章 サンプリンが情報コストを激減させる

初めての本格的なサンプリング調査に基づく統計調査は、ニューディール政策における公共事業の基礎調査に用いられたが、その時は、古参の学者からはサンプリングの正確性について批判があった。 しかし、例えば10万人の顧客のデータからその男女比を知りたい…

西内 啓 統計学が最強の学問である 第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか?

何故、統計学が最強の学問になりうるか?という質問に対して、著者はどんな分野の議論においてもデータを集めて分析することで最速で最善の(正解ではないところがポイント)答えを出すことができる、と答える。 疫学の父と呼ばれるスノウは、19世紀にロンド…

西内 啓 統計学が最強の学問である ダイヤモンド社

著者略歴:兵庫県出身の統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ ハーバード がん研究センター客員研究員を経て、現在はデータに基いて社会にイノベ…