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日米雑誌とPodcast 3行まとめ

伊藤洋一のRound Up World Now! / 2013年7月5日 エジプトとホンダの将来について 745回

今週のRound Up World Now!は、日銀短観などの経済指標と、ホンダのGM提携について

以下、3行まとめ:
大企業製造業の業況判断指数は、前回より12ポイント上昇のプラス4になったが、まだまだ雇用や賃金増にはつながっておらず、アベノミクスの真価が問われるのは参議院選以降になる。

独自路線を歩んできていたホンダが燃料電池自動車の量産を見据えてGMと提携するとの報道があったが、大規模なインフラが必要になる燃料電池では提携が必要になるという判断は間違っていないが、最近のハイブリッド車などの低燃費車は若者の心を掴めておらず、レクサスやベンツなど、自動車メーカーも「ワイルドさ」を売りにするなど、単なる低燃費からの脱却を図っているように見られる。

エジプトで「事実上の」軍事クーデターが発生し、1年前に選挙で選ばれたムルシ大統領が軍によって追放されたが、クーデターで樹立された政権に対する支援を法律で制限されているアメリカなどの国際的な動き、及びムスリム同胞団以外に国内を統一できる勢力がないことよりエジプトの混乱は続くと思われる。

感想:
伊藤さんのエジプトについてのコメントで、ムルシ大統領が国民の評判が悪かった理由として、アサド大統領時代にアンダーグラウンドでの活動を強いられていたムスリム同胞団が、その意思決定方法を変えずに表舞台に急にたってしまったことにある、と指摘していたのが鋭いと思った。

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