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日米雑誌とPodcast 3行まとめ

伊藤洋一のRound Up World Now! / 日米の株高と、中国の成長率目標に潜む内憂外患

今週のRound Up World Now!は、日米の株高と、中国の成長率と日本の労働分配率について。

以下、3行まとめ:
アメリカの株式が史上最高値、日経平均がリーマンショック前の水準を回復したのには2つの要因があり:
・金融緩和が続いている中で、株式に対しては取り残され感があり、マネーが集中して株に向かった。
・一部新興国ではまだまだ需要が強く、アメリカの企業はグローバルで展開していて、それらの需要を拾えている。

中国の全人代で、格差の縮減や(皮肉なことに格差無しで国民に影響を与えている)大気汚染の緩和などを考慮し、やや低めの7.5%のGDP成長目標が採択されたが、開発独裁の無理がたたってきていることを見ると習近平の最初の5年間は厳しいものといわざろう得ない。

日本はダウ三十種平均を構成するようなアメリカ企業と比べると、まだドメスティックな利益構成・マネジメント手法となっており、日本の労働分配率の向上自体もまだまだ端緒についたばかりだと思う。

感想:
中国に対しては相変わらず厳しい視線を向けているが、少なくともこの5年は伊藤さんの判断に反して問題を抱えつつも一定の景気水準は維持し続けてきた。当然、結果論だけでは判断できないが、今後も中国経済・中国共産党は勢力を維持し続ける可能性が高いと思う。

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